こちらの記事では暗号資産(仮想通貨)の一種であるステーブルコインについて初心者でもわかりやすい言葉で解説します。
ステーブルコインの概要
ステーブルコインとは、価格の安定を実現させるためにつくられた暗号資産であり、多くはその価値を裏付けするものとして別の資産を担保に発行されています。
ビットコインやイーサリアムなどに代表される暗号資産の多くはそれぞれが独立した資産であるため、その価値を裏付けするものがありません。そのため価格変動が激しいことが特徴のひとつです。
価格変動が激しい暗号資産は売買してその差益を得るには都合が良いですが、決済手段として利用するには不便です。
こういったデメリットをカバーするために安定した価格が見込まれるステーブルコインがつくられました。
ステーブルコインの種類
ステーブルコインの種類は裏付けされる資産の種類によって大きく4つに分けられます。
ステーブルコインの種類
- 法定通貨担保型・・・米ドルや日本円などの法定通貨に紐づけされたもの
- 暗号資産担保型・・・ビットコインやイーサリアムなど他の暗号資産に紐づけされたもの
- 商品担保型・・・金や原油などのコモディティに紐づけされたもの
- 無担保型・・・紐づけされる資産はとくにないが、アルゴリズムによって市場の需要と供給を把握し流通量を調節することで安定した価格を実現するもの

お買い物で暗号資産を使おうとしたときに、昨日は1万円ぶんの価値があったのに今日は6千円分の価値しかないよ~ってなっちゃうと使いづらいもんね
ドルを担保に発行された暗号資産なら、今日も明日も1ドルと同じくらいの価値で使えるから決済手段としては使いやすいね

現在流通している主なステーブルコイン
現在市場に流通しているステーブルコインは100種類以上あると言われています。
投機目的で暗号資産を保有するのであれば、知名度が低くても今後価格の上昇が見込まれるような掘り出し物の暗号資産を探して購入しておくのもひとつかもしれません。
しかしステーブルコインに関してはそもそも価格が安定していることが特徴の暗号資産なので掘り出し物を探す意味はあまりありませんよね。
という理由から、今回は2023年2月現在の時価総額ランキングから上位4つのステーブルコインをご紹介します。
まずは一覧の表をご覧ください。
通貨名 | 通貨 単位 | 発行年 | 時価総額 ランキング | ブロック チェーン | 購入できる主な取引所 |
---|---|---|---|---|---|
テザー | USDT | 2015年 | 3位 | イーサリアム | Binance,bybit等 (海外取引所のみ) |
USDコイン | USDC | 2018年 | 5位 | イーサリアム | Binance,bybit等 (海外取引所のみ) |
BinanceUSD | BUSD | 2019年 | 7位 | イーサリアム他 | Binance等 (海外取引所のみ) |
ダイ | DAI | 2017年 | 17位 | イーサリアム | GMOコイン,bitbank等 (国内・海外取引所) |
以下で詳しく解説していきます。
テザー(USDT)
テザーとはTether社から発行された米ドルに連動するステーブルコインです。
暗号資産の時価総額ランキングは3位(2023年2月時点)で、ビットコイン、イーサリアムに続く人気の暗号資産です。
国内取引所では取扱がないため、テザーを購入する場合は海外の取引所に口座を開設しなければなりません。具体的な購入手順は以下の通りです。
テザー購入手順
- 海外の取引所に口座を開設する。
- 海外の取引所でテザーを購入するための暗号資産(例えばイーサリアム)を国内の取引所で購入する
- 国内取引所から海外取引所の口座へイーサリアムを送金する
- 送金されたイーサリアムを使ってテザーを購入する
USDコイン(USDC)
USDコインとはCircle社、Coinbase社から発行されている米ドルに連動するステーブルコインです。
暗号資産の時価総額ランキングは5位(2023年2月時点)です。
こちらも国内取引所では取扱がないため、購入するには海外の取引所に口座開設が必要です。
先ほどご紹介したテザーと同じ方法で購入が可能ですが、暗号資産初心者には購入は少しハードルが高いと言えますね。
バイナンスUSD
バイナンスUSDはBinance社から発行された米ドルに連動するステーブルコインです。
今回のステーブルコインの中では一番発行年は新しいものの、すでに時価総額ランキング7位と今一番勢いがあるステーブルコインといっても過言ではなさそうですね。
バイナンスは世界で暗号資産取引額第一位に何度も輝いている世界最大手暗号資産取引所です。
2022年11月にはバイナンス社が日本の暗号資産交換所を買収したことがニュースになり、これによってバイナンスが日本市場に参入することが決定しています。
しかし現在バイナンスUSDを日本の取引所で購入することは出来ません。
また、バイナンスが日本市場に参入することが決まって以降、日本人がバイナンスに口座を作ること自体が出来なくなっているようです。
日本人が新たにBUSDを購入するにはバイナンス以外の海外の取引所に口座を開設して取引を行わなければなりません。
ダイ(DAI)
DAIはMakerDAO分散型自立組織に管理された米ドルに連動するステーブルコインです。
米ドルに連動していますが、担保されているのはイーサリアムなどの暗号資産になるので暗号資産担保型のステーブルコインになります。
ただし、担保の比率は「過剰担保」といって1DAIにつき1.5倍から2倍程度の仮想通貨を担保としているため、裏付け資産になっている仮想通貨の価値が急落した場合もある程度は対応できるようになっています。
また、担保になっている暗号資産に想定を超えるほどの暴落があり、決められている水準を下回った場合は「強制精算」が行われるシステムになっており、DAIの資産価値を守ります。
暗号資産の時価総額ランキングは17位(2023年2月時点)です。
他の3つの暗号資産と違い国内取引所で購入が可能です。海外取引所の口座開設の手間が省けるのでDAIの購入は他の二つのステーブルコインより容易であると言えますね。
ステーブルコインを国内の取引所で購入する方法
先ほどお伝えしたとり、ほとんどのステーブルコインは海外の暗号資産取引所でしか購入することが出来ませんが、DAIであれば国内の取引所で購入することが可能です。
DAIが購入できる国内販売所一覧
GMOコイン

GMOコインなら、ステーブルコインのひとつである「DAI」が販売所・取引所で売買出来ます。
GMOコインの特徴 | |
販売所手数料 | 無料 |
取引所手数料 | Maker: -0.01% Taker: 0.05% |
レバレッジ取引 | レバレッジ2倍 |
取扱通貨 | BTC,ETH,XRP,XEM,DOGE,SOL,BCH,LTC,XLM,BAT,OMG,XTZ,QTUM,ENJ,DOT,ATOM,XYM,MONA,ADA,MKR,DAI,LINK,FCR, |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 無料 |
その他詳細 | 公式サイトで詳細をCHECK! |
ニーズに応じて販売所、取引所を選ぶことが出来ますし、各種手数料が無料で始められます。
また、取引所では手数料を貰う側になることも出来るのはGMO独自のサービスです。
東証プライム上場企業であるGMOグループの暗号資産取引所であることから初心者にもおすすめ出来る仮想通貨取引所です。
CoinBest

CoinBestの販売所でもDAIの取り扱いがあります。
CoinBestの特徴 | |
販売所手数料 | 無料 |
取引所手数料 | 提供なし |
レバレッジ取引 | 提供なし |
取扱通貨 | BTC,ETH,ADA,DAIETC |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 440円 |
その他詳細 | 公式サイトで詳細をCHECK! |
Coinbestは販売所で暗号資産が買える以外にも、マイニングマシンの販売を行っていることが特徴的です。取引所のサービスがないところ・出金手数料が無料ではないところがネックですが、将来的にマイニングマシンの購入にも興味がある方はCoinBestで口座開設してみるのもお勧めです。
まとめ
ステーブルコインまとめ
・ステーブルコインは価格の安定化を実現させているタイプの暗号資産である
・代表的なステーブルコインは海外の取引所でしか購入できないものが多い
・仮想通貨初心者には国内の取引所で購入できるDAIがおすすめ
・DAIの購入ならGMOコインで口座開設が便利
ステーブルコインはその特徴から大きく値上がりすることはないので投機対象としては魅力が低いかもしれませんが、価格の安定性を実現した通貨であることから決済サービス等の用途で今後の普及が期待できる暗号資産と言えますね。
この記事を読んでステーブルコインが気になった方は筆者おすすめのGMOコインで購入してみてはいかがでしょうか。